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SCP-1507 - ピンク・フラミンゴ【解説】

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基本データ

  • 原題: Pink Flamingos
  • オブジェクトクラス: Safe Euclid
  • 著者: Roget
  • 訳者: 非公式日本語訳wiki
  • 作成日: 2012年2月27日
  • 画像: 著者にて撮影(CC BY-SA 3.0)
  • リンク: SCP-1507 - SCP財団

 

三行で説明!

  1. 本物のフラミンゴのように動き回る26体のプラスチック製の庭用置物
  2. 耐久性は普通のプラスチックと同じだが、人に敵対的で、目や顔を攻撃してくる
  3. 不定な数の未収容の個体がおり、突然その仲間を読んで暴動を起こす

 

記事の解説

特別収容プロトコル

モノでありながら、標準的な野生観察房に収容されます。

かつてはスタッフと遊ぶのを好んでいたようですが、今はスタッフが収容房に入る時は必ず保安要員付きで、フルフェイスヘルメットとアーマーを身につけなければなりません。

また、普段よりもさかんに鳴き声を発する場合は、消音スピーカーで打ち消します。 

説明

SCP-1507は、フロリダ州の会社が作ったプラスチック製品なのですが、なぜか野生のフラミンゴと同じパターンの自律行動ができます。

耐久力は通常のプラスチックと同じですが、やたら攻撃力が高く、囲いの中に入ってきた人間の目や顔を狙って嘴や爪で攻撃してきます。痛え。

いやらしいことに、人間と出会ってしばらくは大人しいふりをして油断させてから攻撃に入るようです。

1991年9月、フロリダ州の住居で「フラミンゴの庭飾りに襲われている」という通報を受け、15体のSCP-1507が発見され収容に至りました。財団が駆け付けた時にはすでに、通報者のご老人は刺し傷だらけで亡くなっていました。プラスチックとはいえ数と鋭利さがあれば殺傷能力は十分です。

ちなみに、この発見経緯については個別のtale記事「フラミンゴ」で描写されています。けっこうえげつない殺され方をしていたことがわかりますよ。

補遺

収容後、2件の事件が発生しました。

収容が始まってからしばらくはまだ、SCP-1507たちは財団職員と遊べる程度に大人しかったのですが、ある日1人の研究員が自己防衛のためにSCP-1507の個体を叩き落としたところ、その個体にヒビが入りました。これをきっかけにSCP-1507と財団職員との関係にもヒビが入り、彼らの攻撃性が格段に高まりました。これが事件1507-Aです。 

それから3週間後、SCP-1507は突如として独特な鳴き声を立て続けに発しました。

さらに丸2日近く経ったころ、 外部からSCP-1507個体が新たに11体飛んできて、元々サイトにいた15体を解放し、一斉に収容違反しました。

結果、負傷者11名・死者4名を出すけっこうな惨劇となってしまいました。これが事件1507-Bです。

外に未収容の個体がいる可能性があると判明したことで、オブジェクトクラスはSafeからEuclidに引き上げられました。

補遺2

モノが群れとなって動き回るという性質から、SCP-1507の起源はSCP-243 "生命を吹き込むもの"ではないかという仮説が立てられています。

 

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